40代、50代だからこそ迷う:心理カウンセラー佐藤栄子の【ささる言葉】4

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40代、50代だからこそ迷う(時間がある):心理カウンセラー佐藤栄子の【ささる言葉】4:©pixtaライフスタイル
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毎日が精一杯だった20代や30代とは違い、女性も40代を過ぎると、一般的に仕事ではベテランと呼ばれ、家事や雑事を効率よく処理する術を身につけ、子供も大きくなり以前ほど手がかからなくなります。

ある意味で、「生きることに慣れてきた」という感覚が芽生える方もいるでしょう。

と同時に、気がつくと日々にポカっと空白の時間ができて、ふと不安になったり、空虚な気持ちにとらわれて、自分が何をしていいのかわからなくなると感じる方もいらっしゃる時期だと思います。

迷う時期:佐藤栄子のささる言葉4©photoAC

そういう状態に焦りを感じて、「時間を無駄にせず何かに取り組もう」と自分を駆り立てても、何も思いつかず、さらに悪循環になりがち。

四十は不惑、五十は知命、とは「論語」に記されている孔子の有名な言葉です。

けれど、考えてみて下さい。40代にして物事に惑わず、50代で自分の天命を知る、という孔子が生きていた時代は、50代といえばもう「老後」に入っていました。

それに対し、人生100年時代に生を受けた私達は、50代と言えばまだ働き盛り。孔子の心境にならなくても、恥ずかしいことではありません。実は40代、50代の今こそ、自分自身に目を向けるチャンスなのです。

この年代にいる人、特に女性の若い頃は、今より「誰かのため」「何かのため」に考え、行動するように教えられる機会が多かったと思います。

子供時代は親や先生の期待に沿うように、社会人になれば職場の和を乱さぬように気を配り、社会に貢献するべく仕事を頑張り、結婚すれば家族のために尽くすという価値観が植えつけられてきたのではないでしょうか。

しかし、自分の思いを後まわしにして他人や周りを優先することが当たり前になってしまうと、外に対する役目が一つずつ終わってきたとき、何のために頑張るのかわからなくなり、「自分の人生って何なんだろう」と迷いが生じてしまうのではないでしょうか。

もし今、そんな迷いを抱いているなら、少し見方を変えてみましょう。

自分に目を向けよう!:佐藤栄子のささる言葉4©pixta

目の前のことをこなすだけで余裕のなかった若い時と違い、現在、迷う「時間がある」のは、見方によっては幸せなことです。

無駄にしているなどと思わず、たくさん迷って悩んで、自分のこころと会話して、次のステージにどう立つかイメージしていきましょう。

この世代の「迷い」は、人生の第2章に踏み出すために与えられた豊かな時間だと思います。

人生100年と思えば、折り返し地点にあたる40代、50代。これからは何かのためではなく、自分のために生きていける時間です。

秋の夜長に自分とゆっくり向き合い、まずは蓋をしてきた思いややってみたかったことなどを書き出してみましょう。

ノートに書き出そう!:佐藤栄子のささる言葉4©photoAC

昔好きだったこと、諦めた習い事など思い出せば、これからの生き方のヒントが見つかりますよ。

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この記事を書いた人
佐藤 栄子

心理カウンセラー。大手不動産会社で約20年、主に役員秘書として勤務。衛生管理者の資格取得後、心理学を学ぶ。子育てと介護のため退職。以後、オンラインメディアを中心に心理カウンセラーとして活動中。秘書検定1級・国際秘書検定タイトルホルダー・衛生管理者(Ⅱ種)※個人サイトがないので、お問い合わせはエイルナビまで。

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