こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。
コロナ禍で家にいる時間が多くなるとメイクや服装に気を遣わなくなるし、予定に追われることが減り、よく言えばリラックス、悪く言えば緊張感や張り合いがない毎日になりませんか?
それが続くと気持ちが停滞してくるからか、最近「ちょっとしたことでイラつく」「やる気が出ない」「このままでいいのかモヤモヤする」というご相談が多くなっています。
外出自粛が解かれたといっても、各々の状況によって、みんなが思い切り気分転換のお出かけができるわけではないのでストレスが溜まりますよね。
そんな時に私は「掃除と散歩」をおすすめしています。
私自身も気持ちが落ち込んだ時は食器棚のものを全部出して棚を拭いたり、あえて家から遠いスーパーまで買い物に出向いたりします。すると頭もすっきりして、気分も落ちついてくることが多いのです。
実際に、掃除が精神状態に良い影響を与える検証結果があります。
掃除機のメーカーであるダイソン株式会社が、今年7月に20~40代男女400名に行ったアンケート調査を行いました。
それによると、家の掃除状況(きれいさ)が普段の生活や仕事に影響があるかどうかに関して、約6.5割の方が「影響がある」と回答。掃除をすることによってどのような気持ちの変化があるかについては、9割超えの方が「気分が良くなる」と回答しています。
また散歩については、観光経営、MICE(国際会議などのイベントマネジメント)、ホスピタリティ・マネジメントの研究者である長﨑洋二氏が、著書「東京開運☆さんぽ」(河出書房新社)のなかで、「歩く」というリズム運動が幸せホルモンであるセロトニンの分泌を促すと述べています。
空を見上げたり、花の香りに気づいたり、自然を意識しながらゆっくり歩くことで「自分も自然界の一部として生きている」と実感して、些細なことにイライラする気持ちが静まりそうですよね。
長﨑さんは、ついでに自分のお気に入りのパワースポットを見つけて、そこでパワーチャージすることで散歩を楽しむこともおすすめしています。
有名な場所でなくても、自宅近くの神社や公園、カフェなど、自分が居心地よく感じる場所を探してみると意外な発見があり、改めて住んでいる街の良さに気づくかもしれません。
掃除や散歩が落ち込んだ気分を上げるのに効果があるのは、おそらく手軽に「無心の状態」になりやすいこと、身体を動かすので血流も良くなり自律神経のバランスが整うからなのではないかと思います。
まだ何かと制限が多いと感じる毎日ではありますが、このようなちょっとした行動で気分転換し、毎日ご機嫌で過ごせるといいですね。