おひとりさまへの扉 :心理カウンセラー佐藤栄子の【ささる言葉】12

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おひとりさま ©PIXTAライフスタイル
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コロナウイルス感染対策で「3密を避けて」と声高に叫ばれるようになってから、にわかに「ひとりでの行動」がクローズアップされてきました。

以前からおひとりさまと呼ばれる、単独行動が得意な方達は存在しましたが、今やそれがニューノーマルとして社会のスタンダードになりつつあります。

実際、街中のカフェなどをのぞいてみると、一人で来ているお客さんが半分以上を占めていたりします。とはいえ、よく見るとその多くは30代以下の若い世代。

もしかするとエイルナビ世代である40代以上の方は、一人で行動することにまだ躊躇や気後れを感じることが多いのかもしれませんね。

なんといっても「ともだち100人できるかな♪」という歌を聞かされて育った世代なので

ともだち ©PhotoAC

一人で行動→友達や家族がいない→寂しい人

または

一人で行動→協調性がない→変わった人

と思われてしまうのではないかという精神的な刷り込みが強いと思います。

仕事の合間のランチなど一人の食事に慣れている方であっても、お店によっては、扉を開けた時に店員さんが「あ、おひとりなのね」という空気感を飛ばしてくるようで、なんともいえない居心地の悪さを感じてしまったことがあるのではないでしょうか。

特に飲食店ではオーダーしてからの待ち時間があるので、周囲の視線が気になると「今は仕事を抜けて食事に来ているのだから一人なのだ」などと、誰に対してでもなく心の中で言い訳したくなります。

しかも今はこんなご時世ですから、外の用事が済んだらすぐに帰宅しなくてはいけない気分になっていて、「自分だけのために外で時間やお金を使おう」というマインドから遠ざかっているかもしれません。

しかし、このコロナ禍で世の中の様々なお店やホテル、旅館がそろって単独行動を歓迎している今こそ「ひとりのお出かけ」デビューに最適な時です。

現在はリモートワークが推奨され、自分を含めた家族が家にいることが多くなっていると思います。

それは良い面もありますが、仕事とプライベートの区別がつけにくくなり、気を抜ける場や時間を持ちづらくなったり、逆に「自分に手をかけてオシャレしよう」といったワクワク感が失われていくのではないでしょうか。

そんな時に、家でも職場でもない第三の場所で一人になる時間を持つというのは気分転換になり、仕事に家事に育児にと頑張っている自分を労わり、大事にしてあげようという気持ちになれます。

また「今日はあのお店まで歩いていって〇〇を食べよう」と思えば、それが運動になります。どうしても家に籠りがちな毎日だからこそ、外に楽しみを見つけてお散歩がてらウオーキングを楽しむのもよいでしょう。

大人女性のウォーキング ©PIXTA

もちろんコロナの感染対策はきちんと行ったうえでではありますが、一人で行動できる身軽さをたくさん経験していると、今後年齢を重ねた時により充実した時間が過ごせるようになります。

美術館や温泉、カウンターだけの和食店、ホテル…今こそ「おひとりさま」の敷居を飛び越えて楽しんでみませんか。

ライフスタイル
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この記事を書いた人
佐藤 栄子

心理カウンセラー。大手不動産会社で約20年、主に役員秘書として勤務。衛生管理者の資格取得後、心理学を学ぶ。子育てと介護のため退職。以後、オンラインメディアを中心に心理カウンセラーとして活動中。秘書検定1級・国際秘書検定タイトルホルダー・衛生管理者(Ⅱ種)※個人サイトがないので、お問い合わせはエイルナビまで。

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