お悩み別!効果的で安全な入浴剤の選び方

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健康&ダイエット
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「お風呂は裏切らない」……とは、俳優の田中圭さんがバラエティーで言った一言。 たしかに、怒っていようが泣いていようが、落ち込んでいようが、適温の湯に身体を沈めたときの(はぁ〜)と声が漏れてしまうような心地よさはゼッタイです!

そんなお風呂でも、“さら湯”で入ると身体に良くない影響が起きることもあります。特に一番風呂は、お湯に不純物がないことで、逆に湯熱が直接肌に伝わり、肌がピリピリ感じることも。熱の伝わりが強すぎることは、湯あたりの原因にもなります。

さら湯で入って肌が乾燥したりピリピリしたことがある人には、ゼヒおすすめしたいのが入浴剤。成分によってはさまざまなプラスの効果が期待できます。

緊張が取れない、疲れがひどい、冷え、肌荒れなど、さまざまなお悩みに関して効果が期待できる成分とオススメの入浴剤を紹介します。

※効果的な入浴法に関しては:「疲れ、リラックスなどに効果的な10の入浴方法」でご紹介しています。

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1.“さら湯”で起きる良くない影響と入浴剤の効果

お風呂に入ったあとで、肌が乾燥しやすかったり、また寒い時期にお風呂に浸かったとき、肌にピリピリと刺激を感じることはありませんか?その理由を解説します。

1-1. 過乾燥

さら湯で起きやすい問題の第一が過乾燥です。

風呂上がりに、入る前より肌が乾燥してしまい、すぐにお手入れしないとかゆみや赤身が出てくることはありませんか?

若い頃は水分をはじいていた肌も、時を重ねると弾力を失ってきてしまうもの。お湯に入って開いた毛穴や細胞間の水分が溶け出して、肌内部の潤いが外に逃げてしまうのです。水分を失ったままの肌を拭いてしまえば、あとに残るは乾燥肌。ボディローションは5分以内に塗るべし!と言われる所以です。

それに対して、保湿成分の入った入浴剤を使うことにより、水分を引き寄せて閉じ込めることができます。

1-2. 肌への刺激

入浴時に「お湯が硬い」とか「ぴりぴりすることがある」と感じた方。“年寄りは一番風呂に入らない”など、さら湯のお風呂は刺激が強いことは昔から知られていました。

その理由の1つと考えられるのが、消毒剤として水道水に使われる塩素です。最近は、塩素除去剤をセットしたシャワーヘッドも人気ですが、塩素除去成分(有機物)が入った入浴剤を使うことで、肌刺激の少ない柔らかなお湯に変わります

1-3. 冷えが取れない

「すぐのぼせるのに、手足は冷たいまま」……冷え性の方にありがちな、お風呂の悩みですね。血行が悪いため、血液が末端に流れる前に心臓や頭に上がってしまい、のぼせてしまう状態です。

足1分・腰1分・肩1分のように、末端から順に入る入浴法もありますが、寒い時期にはなかなかツライ。 そこで、血行促進効果の高い入浴剤を入れて、35℃〜40℃ぐらいの低めの温度でゆっくり温まるのがオススメです。次項で紹介する、温泉由来成分や炭酸ガス系の成分が適しています。

2.入浴剤の成分と期待できる効果

知っておくとちょっと得する、入浴剤によく使われる成分と期待できる効果を紹介します。

2-1. 温泉由来成分は、清浄・保温効果

温泉由来成分は、主なものとして、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム(エプソムソルト)などがあります。これらが皮膚のタンパク質と結合してベールをつくり、保温保湿効果を高めるのです。入浴後に体温が冷めにくく、高い体温が持続する効果があります。

2-2. 炭酸ガス系は、血行促進効果

炭酸ガス系の入浴剤は、あのシュワシュワした泡が身体に染みこんで血行を促進すると考えられがちですが、泡はすぐ消えてしまうもの。湯の中に溶け込んだ炭酸ガス自体が皮膚から吸収され、皮下内に入って直接欠陥の筋肉に働きかけて血管を広げます。その結果、新陳代謝が促進され、疲れや痛みが和らぐのです。

湯に入っている間は同時に温められた血液も全身に巡り、身体に芯から温まります。最近では、酸性の炭酸ガスを湯内で中和して重炭酸イオンと水素イオンに変化させ、より高い効果が期待できる入浴剤もあります。

2-3. 保湿成分は、スキンケア効果

入浴剤の保湿成分には、セラミド、ヒアルロン酸、各種オイル、海藻エキス、糖などがあります。入浴剤の保湿成分は、浸透力によって水分を肌に吸収させたり、肌に付着することで水分の蒸発を防ぎ、風呂上がりの乾燥を抑えるのです。

2-4. 酵素成分は、角質クリア効果

タンパク質で作られた人間の皮膚細胞は、古くなると老化角質として自然に剥がれ落ち、新しい皮膚細胞に変わります(ターンオーバー)。しかし、環境や年齢、ストレスなどでこのターンオーバーが乱れ、古い角質が厚みを増して硬くなってしまうことがあります。 この状態になると、化粧ノリが悪くなったり肌の乾燥やニキビなどのトラブルが起こりやすくなるのです。

入浴剤でよく使われるパパインなどの酵素は、タンパク質を分解する働きがあり、老化角質や毛穴に詰まった皮脂や汚れを“分解”して洗い流します。そのため、肌に無理な負担をかけることなく角質クリアすることができます。

皮膚に蓋するように覆っていた老化角質が剥がれることによって、皮膚代謝が上がり、デトックス効果も期待できるのです。

2-5. 重曹成分は、清浄効果

重曹は、炭酸水素ナトリウムのことで、お湯を弱アルカリ性に変えます。 人の皮膚はもともと弱酸性ですが、汚れによって酸性の濃度が高まります。それに対し重曹は弱アルカリ性なので、酸性の濃度を中和して、汚れを清浄する効果があるのです。

通常のボディソープはアルカリ性の物が多いので、それに比べればマイルドに作用しますが、お湯に浸かっていることで、肌の角栓を取れやすくするピーリング効果やニキビの原因となる皮脂を除く効果も期待できます。

汚れを清浄する効果で、お風呂自体の汚れ落としも簡単になるというメリットも。

2-6. アロマ成分は、リラックス効果

普段から入浴剤を選ぶとき、大きなポイントは香りではないでしょうか。 医学的にも効果が実証されているアロマセラピー。アロマを使った入浴剤で期待されるのは、一番はリラックス効果です。

ただ、安価な入浴剤などで使われる合成香料は、身体に悪い影響が出ることもあります。 リラックス効果を期待するなら、天然香料を使った入浴剤を選びましょう。

3. まとめ

40代から50代は、代謝も肌も衰えがち。単に身体を清潔にするためでなく、血行を良くして身体を労り、肌の潤いを取り戻すための入浴をにシフトチェンジしましょう。

そのために、強い味方になるのが入浴剤。1つにこだわるだけでなく、いくつか揃えてその日の気分で選ぶのもオススメ。 調べていて気になったのは、入浴ではさまざまな成分を肌が吸収しています。少し高価でも、天然成分の入浴剤を選びたいですね。