若い頃からニキビができにくく、どんな化粧品を使っても肌荒れすることがほとんどなかったのに、40代になってから肌の調子が変わってきた、と感じる人は多いようです。
体が変わるのと同じように肌質も年々変わっていきます。気がついたら赤身が出やすくなった、乾燥しやすくなったなど、肌が荒れてから焦ってしまうこともありますね。
お肌の曲がり角とはよく言ったもので、明確に何歳からとは決まっていませんが、誰にでも肌質が変わる時が来ます。
40代は、肌が敏感肌に変わりやすい時期。今回は、その理由を紹介します。いくつか気付くことがあったら、早めに対応していきましょう。
1.肌の水分量の減少で敏感肌になる
人生でもっとも水分が豊かで、ぷくぷくとした赤ちゃんの肌。それが年齢を経るごとに乾燥していくのは、保水力の高い成分(コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドなど)の減少が原因です。
コラーゲンはタンパク質の1種で皮膚の70%を占めます。張りと弾力を与えて、瑞々しく健康的な肌を保つ働きがあり、自分で生成することができますが、加齢によって生成能力が落ちます。
ヒアルロン酸は人間の身体にもともとあるムコ多糖類という成分で、水分を保持する役割がありますが、加齢とともに減少し、40代では赤ちゃんの半分にまで減ってしまいます。
セラミドは細胞間脂質の主成分で、肌の角質層で細胞の中でスポンジのように水分や油分を保ちます。加齢や環境により減少してしまい、乾燥肌や荒れ肌の原因になります。
こららのことからわかるように、肌トラブルの主な原因は乾燥です。以前は丈夫だったのに肌荒れしやすくなったのなら、肌の水分量を調べ、環境に気をつけながら、これらの成分を補うことも心掛けましょう。
2.紫外線の蓄積で敏感肌になる
肌トラブルの原因として、もう一つよく聞くのが紫外線。肌老化の7割は、紫外線が肌に与える影響(光老化)があると言われています。
光老化は皮膚の炎症やシミ、乾燥などにも影響し、年齢が上がると紫外線の蓄積が多いためにいろいろなトラブルが起こりやすくなります。これも40代になってから敏感肌になる原因の一つです。
3.女性ホルモンの減少で敏感肌になる
もともと女性ホルモンには美肌効果があると言われています。しかし、閉経に近付くほど女性ホルモンが減少してしまうので、それが肌に影響して40代になると敏感肌になることもあります。
4.皮脂の分泌量の減少で敏感肌になる
肌を乾燥や刺激から守ってくれる皮脂もあまり少なくなると良くありません。肌のバリア機能が低下してしまい、ますますトラブルが起こりやすくなります。
若い頃は悪者のように思われがちだった皮脂ですが、敏感肌にならないためには適量が必要です。
5.まとめ
40代で敏感肌になる原因はいろいろあり、何もしなければ敏感肌になりやすいと言えます。
対策のひとつとしては、スキンケアを変えることが有効です。
安価で成分も軽い若い頃と同じ化粧品では、肌の老化は止まりません。
アンチエイジングの化粧品や、低刺激で保湿力の高い化粧品など、年齢に合ったスキンケアに試してみましょう。
また、肌の成分は塗るだけではなかなか浸透しない物もあります。その場合は、サプリメントなどを使って中から補うことも大切です。
みずみずしい肌はそれだけでも若さを感じ、気持ちも前向きになります。40代の肌対策をスタートしましょう。