簡単で本格派!鶏のハツと砂肝のインドカレー◆ハルカのインド風家庭料理4

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鶏のハツと砂肝のインドカレー:アンバー遥フード
※この記事は約 5 分で読めます。

こんにちは、ライターのアンバー遥です。

今回で5回目(インド料理は4回目)となるレシピですが、インド家庭料理と銘打っておきながら、まだ一度もカレーを紹介していませんでしたね。満を持して、本格インドカレーの作り方を紹介します。

今回は我が家の定番、鶏のハツ(心臓)と砂肝を使ったカレーです。食材が変わっても、基本のスパイスと作り方は、概ねこのレシピを参考にしていただければ、応用できます。

ハツと砂肝は、非常に栄養価が高く、貧血や夏バテ防止にぴったりの食材。

レバーが苦手という方も、あまりクセのないハツなら、美味しく食べられるはずです。コリコリとした歯ごたえの砂肝と一緒にぜひ味わってみてください♪

1. 鶏のハツ(心臓)と砂肝のパワー

砂肝は別名、筋胃や砂嚢と呼ばれる、鶏だけが持つ消化器官です。独特のコリコリとした食感で、焼き鳥屋でも定番メニューですね。

砂肝は、低カロリー・低糖質でありながら、鉄分や亜鉛などのミネラルとビタミンが豊富に含まれており、女性に嬉しい貧血予防の効果が期待できます。

ハツは、ご存知の通り心臓です。心臓は筋肉でできているので、弾力のある噛みごたえが特徴です。

砂肝と同様、鉄分とビタミンが豊富。鉄分は、なんと牛や豚のハツよりも多く含まれています。胎児の発達に必要な葉酸も多く含まれていますので妊婦さんにもぴったりの食材。

普段の食卓にはあまり馴染みがない食材かもしれませんが、下処理も難しくありません。作り方の欄で説明していますので参考にしてみてくださいね。

2. インドカレーの基本スパイス

日本の一般的なカレーは、市販のルウもしくは小麦粉とカレー粉を使い、ドロっとした質感が基本。

一方でインドカレーは、ルウや小麦粉は使わず、潰したニンニク、ショウガ、玉ねぎを炒めたものに各種スパイスを加えて作ります。

カレーをスパイスから作るなんて難しそう!と思う方もいるかもしれませんが、基本となるスパイスは、たったの3つだけです。

その3つとは、ターメリック(和名はウコン)、ガラムマサラ、唐辛子。辛いのが苦手な方は、唐辛子を抜いても大丈夫。ショウガの辛味だけでも刺激はあります。

さらに様々なスパイスで深みを出したければ、お好みのスパイスをいくらでも追加することは可能です。

ターメリック(ウコン)は、ショウガのような形をした根菜です。家庭菜園でも育てられますよ。

収穫したターメリックを洗ってスライスし、4〜5日かけて天日干し。乾いてパリパリになったら、グラインダーで細かくひきます。これで自家製ターメリックパウダーのできあがりです。

ガラムマサラは、コリアンダーシードを中心に、クローブ、シナモン、カルダモン、マスタードシード、スターアニス(八角)、ドライジンジャーなど20種類以上のスパイスをミックスしたものです。

 

日本で市販されているガラムマサラには、唐辛子などの辛味スパイスが含まれていることが多々ありますが、本来ガラムマサラは辛味付けというよりも、カレーの複雑な風味を出すための混合スパイスです。

先日までフィジーの実家に帰省していた夫は、現地のインド系スパイスショップで、調合するスパイスとその割合を自分で指定したガラムマサラをたっぷり買って帰国しました。

このように、ガラムマサラはインド系の家庭では、その家独自の割合で調合したオリジナルブレンドがあるようです。

今回のレシピでは、より美味しい本格カレーの風味を出すために、クミンシードとフレッシュなコリアンダーも使いましたが、これらはなくても十分カレーは作れます。

ニンニク、ショウガ、玉ねぎに、スパイスはターメリックとガラムマサラ。最低限これがあれば、お好きな具材で本格カレーができてしまうのです♪

3. 鶏のハツと砂肝のカレーの作り方

【材料】4〜5人分
鶏のハツ 250g程度
砂肝   300g程度
玉ねぎ  1個(大きめ)
ニンニク 1個(1片ではなく丸ごと1個です)
ショウガ 50g程度(中サイズのショウガ半分ほど)
コリアンダー 1〜2束(お好みで)
ココナッツオイル 大さじ3(なければ普通の油で)
ターメリックパウダー 大さじ山盛り1
ガラムマサラ 大さじ2
クミンシード 小さじ1/2
唐辛子パウダー 適量(刻んだ鷹の爪でもOK)
塩    小さじ1
コショウ 少々
熱湯   300ml

【手順】
1)ハツの下処理をします。


ハツはパックから取り出したらサッと水洗いし、写真のように縱に半分に切ります。

中に血の塊が入っていることがあるので、水で洗って取り除きます。

我が家では、ハツの下処理は以上です。ハツ元と呼ばれる、下の白い部分はより濃厚な味に仕上がるので、特に取り除いたりはしません。(どうしても気になるという方はカットしても良いですよ)

2)砂肝をカットします。


砂肝は繋がっている部分で切ります。

半分に切った砂肝を、それぞれさらに三等分くらいに切ります。銀皮と呼ばれる白い薄皮部分は、特に取る必要はありません。

3)ニンニク1個は全て皮をむき、ショウガ50gは洗って適当な大きさに切ります。
小さじ1杯の塩と一緒にフードプロセッサーに入れて、やや粗めに刻みます。鷹の爪を使う場合はここで一緒に入れます。

フードプロセッサーがない場合は、ボウルかすり鉢に入れて、すりこぎで叩くようにして潰してもOKです。

4)玉ねぎ1個はくし切りにしておきます。

5)深めのフライパンか厚手の鍋に、ココナッツオイル大さじ3とフードプロセッサーにかけたニンニクとショウガを入れて中火で炒めます。

オイル大さじ3は多めに思えますが、砂肝もハツも油分があまりないため、パサつかせないために多めのオイルを使います。

また、ニンニクを炒める際は弱火にすると、ニンニクが酸化して青っぽくなってしまうので、中火〜強火で手早くかき混ぜながら炒め、焦げ付かないようにように気をつけます。

6)ニンニクの香りが出てきたら、玉ねぎを加えて炒めます。
玉ねぎがしんなりしてきたら、クミン小さじ1/2、ターメリックパウダー大さじ山盛り1、ガラムマサラ大さじ2を加えて中火のままよく炒めます。

唐辛子パウダーを使う場合はここで入れます。よく混ぜながらしっかりスパイスに火を通すように炒めるのがポイントです。ややドライなペーストのようになります。

7)6)のドライペーストに、砂肝を加えて炒めます。砂肝に火が入ってきたら、ハツも加えます。

ここから10〜15分程、よくかき混ぜながらしっかりと全体に火を通していきます。しっかりと炒めたら、ヘラについたスパイスを洗い流すように熱湯300mlを加えます。

弱〜中火にして蓋をし、10〜15分程煮込みます。たまに蓋を開けてよく混ぜます。

味をみて、必要であれば塩コショウで味を整えます。

最後に刻んだコリアンダーを加えてサッと混ぜたら、出来上がりです。

まとめの一言

材料の下ごしらえはありますが、スパイスを加えて炒めるだけのお手軽さで本格的なインドカレーが味わえます。

我が家のように子供がいる場合は、唐辛子を使わずに作ってしまって、子供の分を取り分けてから、最後に鷹の爪を投下して少し火を通せば、辛いカレーにもできますよ。

貧血防止にもぴったりのハツと砂肝を使ったカレー、ぜひ試してみてください。

 

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この記事を書いた人
アンバー 遥

ジャングルで生まれ育ったリアルサバイバー系フィジー人の夫(暴君)を持つライター・アンバー遥です。食や宗教、生活習慣の違いなど国際結婚を通して発見した情報を紹介しています。

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