女性の一人旅ガイドについて編集部で話していたときに、30代スタッフのKちゃんが行ってきた京都・鞍馬の一人旅が話題になりました。
なんと、彼女このときに貴船神社と下鴨神社で縁結び祈願して、帰ってからすぐ今の旦那様と出会い、三か月後に結婚したとか。
Kちゃんの話で、一人旅をご一緒に疑似体験♪
1. 一人旅のきっかけ
森見登美彦さんの小説「有頂天家族」が大好きで、その中に出てくる鞍馬天狗の土地に興味を持っていました。
興味のあったスピリチュアル旅行の本を見ていたら、鞍馬がパワースポットとなっていることを知り、鞍馬山の木の根が広がっている写真を見て、「ここに行ってみたい!」と強く思ったのです。
当時は会社員だったので、有給が取りやすい平日の人の少ないときを狙いましたが、そうなると人を誘うのも難しいので、一人で行くことにしました。
本ではあまり情報がなかったので、行き当たりばったりの旅でしたが、それが出来るのも一人ならです。
2. 鞍馬山を一人旅
京都市内からは叡山電車で出町柳から鞍馬口まで行きます。駅では真っ赤な顔の鞍馬天狗(扉画像)が出迎えてくれました。
牛若丸(源義経)も修行した鞍馬寺は、西日本一とも言われるパワースポットです。
鞍馬寺は鑑真の高弟・鑑禎が宝亀元年(770年)に草庵を結び、毘沙門天を安置したのが始まりです。平安時代は,京都の北方守護の寺として信仰を集めました。
牛若丸の伝説は、幼少期に鞍馬の大天狗から兵法を学んだというもので、この大天狗が護法魔王尊。その姿は天狗のように鼻が高く、髭があり、背中に羽が生えています。
鞍馬山は、それ自体が御神体と考えられているので、自分の足で参道を登り参拝するのが基本で、杖も貸し出されています。体力に自信のない人のためには、日本一短いケーブルカーもあるので安心です。私はもちろん、歩いて登ります。
まさに牛若丸と天狗の世界!牛若丸が跳躍の修行をしたという「木の根道」は夏でも涼しいです。
想像以上の根のはびこり方に、もはやどこを通っていけばいいのかわかりません。
本殿前には、宇宙のエネルギーである尊天の波動が果てしなく広がる曼荼羅を模した金剛床はあり、その中心部分が一番エネルギーの高いパワースポット。そこに立つために列ができてました。
鞍馬寺のご本尊である「尊天」は千手観音菩薩、毘沙門天、護法魔王尊の三身が一体となったもので、「月、太陽、地球」「愛、光、力」を表しています。
全ての願いを叶える宇宙エネルギーが共振するので、自分の力で願いを叶える事ができるそうです。
定番のコースで、ここから貴船(きふね)神社に出ましたが、大体2時間くらいかかりました。
3. 貴船神社を一人旅
貴船神社は、龍神である高龗神(たかおかみのかみ)を主祭神としており、水を司るご利益があります。
「貴船」という名前は、この神社が作られる際に、神様の玉依姫(たまよりびめ)が「黄色い船=黄船=貴船」に乗って現れたこと由来とされています。生命のエネルギーである「氣」が生まれる場所ともされている、パワースポットです。
もう一つ貴船神社で有名なのが、縁結び・縁切りの御利益があること。古くは、夫の不倫に悩む和泉式部の祈願が成就して、夫婦仲が戻ったなどの逸話があります。
人間関係は、いつも気になるところですから、しっかりお参りしました。
その後、お楽しみのランチ
貴船神社そばの鳥居茶屋で、ご飯に鮎をまるごと乗せて煎茶をかける鮎茶漬け。食べたのは夏だったので冷やし茶漬けでした。
貴船神社の横には貴船川が流れていて川床料理も5月から9月までやってます。
鳥居茶屋
左京区鞍馬貴船町48
075-741-2231
休日 第1第3火曜日(6~8月と11月は無休)
営業時間 11:30~18:00
4. 下鴨神社を一人旅
帰りは、貴船からバスで叡山電鉄の貴船口駅まで。そこから終点の出町柳駅まで戻りました。
出町柳駅は鴨川と高野川がぶつかる三角地帯の横。そこから少し北に上がったところに下鴨神社があります。
歩いているだけで、森林浴気分になれる糺(ただす)の森。まさにグリーンリラックスです。
下鴨神社は、京都市左京区「加茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」の通称で、世界遺産に登録されてます。
京都一古い神社のひとつ。京都三大祭りの葵祭が行われる神社として有名です。
下鴨神社は縁結びのご利益を授かるパワースポットとして、女性に人気の神社。
境内にいくつかお社があり、そのひとつ、相生社(あいおいしゃ)は男女やさまざまな縁結びに御利益があると有名です。縁結びの絵馬や源氏物語にちなんだおみくじがありました。
相生社の隣には、二本の根元から生えた木が途中で一つに結ばれた珍しい木で、縁を結ぶ力が強いといわれる連理の賢木「れんりのさかき」が立っています。現在の連理の賢木は四代目で、不思議なことに寿命が来ると糺の森のどこかに新しい連理の賢木ができるそうです。京都の七不思議の一つ。
帰り際に寄ったのが、河合神社。この神社には日本一美しいとされる玉依姫命「たまひめのみこと」が祀られています。
女性を守る美麗の神様だそうで、鏡絵馬は手鏡の形をした絵馬に顔が描いてあり、自分の顔に見立てて化粧して奉納します。この神社の休憩所には、神社で収穫された“花梨(かりん)”から作られた飲み物「美人水」がありました。
5. まとめ
一人旅の良さは、なんと言っても自由なこと。