こんにちは、ライターのアンバー遥(ハルカ)です。
国際結婚した私の夫は、南の島・フィジーのジャングル生まれ。現在は4歳の息子と三人、日本で暮らしています。
夫がインド系なので、家でも彼から教わった“おふくろの味”インド料理をよく作ります。
激辛や手のかかる料理ばかりがインド料理ではありません。
私がオススメしたいインド風家庭料理は日本人でも食べやすく、スーパーやKALDIのような輸入食材店で手に入る材料で手軽に作れるものばかり。気分を変えたいときや、元気を出したいときに最適な料理です。
たくさんのスパイスを使うので、身体に優しいパワーもいっぱい。エスニックなスパイスや素材のパワーとその簡単な調理法とともに、私がいつも作っているインド風料理の作り方を紹介します。
第1回目は、ひよこ豆料理!糖質オフ、グルテンフリーの、カレーにもなる一皿です。
今ではすっかり日本食に馴染んだ夫も、やっぱりスパイシーな香りがすると目が輝きます。簡単で友人にも好評な手抜き(?)料理です。
1. ジャングルでも時短料理は必須。日曜ランチは簡単ひよこ豆料理で。
今回ご紹介する時短ひよこ豆料理は、夫が幼い頃義母が休日の朝に作って、朝、昼と食べることが多かったそうです。
夫の育ったジャングルには、電子レンジなどの便利家電はもちろんありません。でも、どの国でも忙しいお母さん達にとって、食事の準備が一仕事なのは同じですね。
手早く作れて腹持ちが良く、さらに栄養満点の一品は重宝すること間違いなしです。
2. ひよこ豆(ガルバンゾ)ってどんな豆?
ローカロリー、高タンパクの中東料理「フムス」がダイエットフードとして海外セレブの間で人気となっています。フムスの主原料が、まさにこのひよこ豆。ヒンディ語ではチャナ、スペイン語はガルバンゾと呼ばれます。
日本でも、サラダやカレーなどで名前が知られるようになってきていますが、インドなどベジタリアンが多い国では、タンパク源として日常的に用いられています。赤ちゃんの離乳食にも使われるほど栄養価が高く、ホクホクとした歯ごたえがありくせのない味です。
ひよこ豆はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、女性にやさしい「イソフラボン」も含まれています。
※編集部memo:乾燥ひよこ豆は、スーパーなどでも手に入りやすくなりましたが、水で戻すのが一手間。缶詰の水煮缶のほか、キューピーで出しているサラダクラブの素材パック(ガルバンゾ)は50g単位で購入しやすく、オススメです。Amazonでひよこ豆を探すなら、こちら!
これからご紹介するレシピはおかずになりますが、ビールによく合うのでおつまみにもぴったり。さらに、調理段階でお肉や野菜を加えると簡単にカレーになります。
3. 「ひよこ豆と玉ねぎのクミン炒め」・作り方
【材料】
乾燥ひよこ豆 1カップ (もしくは水煮の缶詰400g 1缶)
ニンニク 2〜3片
玉ねぎ 大1個
ミニトマト 4〜6個
クミンシード 小さじ1杯
カレー粉 小さじ1杯
塩 小さじ1/2〜1杯
コショウ 少々
オリーブオイル(またはココナッツオイル) 大さじ2杯
※カレーを作るなら、ガラムマサラ、肉(牛肉かラム肉)300g程度を用意しておきましょう。作り方は“まとめの一言”で!
【手順】
1)乾燥ひよこ豆1カップを、塩をひとつまみ入れた水に一晩浸けておきます。※缶詰や素材パックを使う場合は不用です。
2)ひよこ豆をさっと洗い、十分に水を切っておきます。
3)にんにくはみじん切り、玉ねぎはくし切り、ミニトマトは半分に切っておきます。
4)フライパンにオリーブオイル(またはココナッツオイル)大さじ2杯を熱し、にんにくと玉ねぎを炒めます。
5)ニンニクの香りが出てきたら、クミンシードとカレー粉(各小さじ1杯)を加えて炒めます。
6)クミンの香りが出たら、ひよこ豆と小さじ1/2〜1杯の塩、少々のコショウで味を調え、さらに炒めます。
7)ミニトマトを加えて、全体に火が通ったら出来上がりです。
★時短ポイント★
材料をさっと炒めるだけで出来てしまうので、そのままでも簡単料理ですが、わが家では、皮をむいたニンニクを“ガーリッククラッシャー”で潰しています。まな板や包丁に匂いがつかないので楽ちんです♪
※編集部memo:「ニンニクのみじん切りなら、ガーリックツイストが一番よ!」と編集長が…こちらもチェックしてください。
4. まとめの一言
このままでも十分美味しい一品ですが、バリエーションとしてカレーの作り方を紹介します。
6)でひよこ豆を加える前に、カレー粉とガラムマサラを大さじ1杯、一口大に切った肉、塩をさらに小さじ1/2〜1杯を加えて炒め、水を適量足して煮込むと、ひよこ豆と牛(またはラム)肉のカレーができあがります。
※炒め物にした後でも、別に肉をソテーしてスパイスと塩を合わせ、炒め物を加え、水を入れて煮込んでも美味しくできます。
★小麦粉を使わないので、グルテンフリーです♪
このレシピのポイントは、クミンシードというスパイスです。クミン自体の栄養価も高いですし、クミンを使うだけで本格的な味と香りが一気に広がり、料理が楽しくなりますよ。ぜひ試してみてださい。
次回は、インドでは辛い料理の合間に箸休め的に食べる、とっても爽やかなサラダ「きゅうりとヨーグルトのライタ」をご紹介します。