イケアだけじゃない、北欧家具ブランドの魅力と楽しみ方

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IKEA(イケア)をはじめとした北欧家具の人気が大変高まっています。季節を問わず、休日の北欧家具ショップ周辺は大混雑。多くの人を惹きつける北欧家具の魅力とは何でしょうか?

北欧家具の人気の一端は、高価なブランド家具にも見られます。高級家具のシンボルとして、すでにブランドとなった様々なデザイナーの椅子やソファは、カフェやホテルだけでなく、ドラマや映画の世界で目にすることも多いのです。

デザイナーや名前は知らなくても、一度は目にしたことがある。そんな北欧家具が日本の住まいに合う理由良い家具が与えてくれる生活の喜びを紹介します。

画像提供:デザイナーズ家具(インテリア)専門店【SPACE DESIGN】

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1. 北欧家具の魅力

北欧家具にどんなイメージがありますか? シンプルなスタイル、木のぬくもりなど様々だと思いますが、北欧家具の特徴を知るとますます魅力的に感じずにはいられません。

1-1.北欧家具とは    

北欧家具とは、一般的にヨーロッパの北に位置する北欧圏の伝統的な家具や、北欧出身のデザイナーによって作られた家具やインテリアを指します。

明確な定義があるわけではありませんが、デンマークやノルウェー、スウェーデン、フィンランドにルーツを持つことが多いです。

IKEA(イケア)も、スウェーデン発祥の家具ショップですね。

1-2.厳しい環境から生まれた北欧デザイン

北欧の冬は大変厳しく、例えばフィンランドの首都、ヘルシンキの2月の平均気温はマイナス7〜1℃、一番寒い時にはマイナス30℃にもなります。日照時間は6時間ほどで、1日のほとんどが暗いのです。

そのため屋内で過ごす時間が長い北欧では、少しでも快適に過ごせるよう、家具などの機能やデザインが発達していきました。

北欧家具の優れたデザインには、屋内での生活を少しでも豊かにしたい、という思いが込められているのです。

1-3.日本で北欧デザインが好まれる理由

日本で北欧家具が人気になった理由のひとつには、日本と北欧が持つ二つの共通点にあります。

1:木材の特性を活かしたデザイン

日本と北欧はともに森林が多い国です。豊富にある素材の良さををそのまま活かしたデザインが多いのは、日本の家具とも通じるところがあるでしょう。

2:日本の文化の影響を受けている

デンマークと日本が国交を樹立した1867年頃を境に、デンマーク国内で日本の文化に影響を受けた芸術家が増えました。その芸術家らに指導を受けたのが、巨匠として現代に名を残すデザイナーたちです。

北欧家具に親しみを覚えるのも、こうした100年以上に渡る文化交流の歴史が影響しているのかもしれません。

他にも、世界的に大ヒットした北欧出身のハンスJ.ウェグナーデザインの“Yチェア”は、明時代の“チャイニーズチェア”からヒントを得たというエピソードなど、北欧家具には日本やアジア文化と切っても切れない縁があるのです。

Y_chair

Y_chair by ハンス.J.ウェグナー    ※画像 PIXTA

2. イケアとブランド家具の違い

一言で北欧家具と言っても、IKEA(イケア)のようなお手頃価格のブランドもあれば、ヴェルナー・パントンやアルネ・ヤコブセンなど、現代では多くの人が知るデザイナーの高級ブランド家具もあります。

家具は一般に長く使う物なので、両者の違いを知ることが自分に合った家具選びの第一歩です。価格だけで選ぶのは簡単ですが、それぞれの良さを知り、使い分けることで生活に潤いを与えることができます。

★イケアの魅力

IKEA(イケア)のお手頃価格は、大量生産、無駄のない梱包材、郊外型巨大店舗、店内はセルフサービス、商品は自分で組み立てる、という5つの理由があります。配送サービスも有料です。しかし、それだけに

・手軽に北欧デザインを採り入れられる。

・オリジナルな組み合わせを楽しめる。

などの魅力があります。

★ブランド家具の魅力

ブランド家具は高額なため、一度にすべてをそろえることは難しいですが、一つでもあると暮らしに深みを与えてくれます。

・気持ちが豊かになる。

良い家具には、ストーリーがあります。家具が生み出された背景、デザイナーの思い、歴史。こうした家具が一つ家にあるだけで、とても心が豊かになるものです。

・永く使い続けることができる。

北欧では、使っていく中で生まれる色落ちや傷も含めて親しみを持つ文化があり、永く使い続けることで、その変化を楽しむことができます。それがそのまま、家族の歴史にもなっていくのです。

3. 北欧家具ブランドの魅力と楽しみ方

せっかく北欧家具を買うのであれば、良いものを買いたい。一つは良いものを買って長く楽しみたい。そんなあなたにオススメしたい魅力的な北欧家具ブランドを紹介します。

3-1. CARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン)   

ハンスJ.ウェグナーの“Yチェア”で有名な、デンマークの家具メーカーです。Yチェアは有名建築家の安藤忠雄氏が、1976年に発表した“住吉長屋の家”に置いたことで、一躍人気商品となります。

近年でも2016年の大ヒットアニメ映画、“君の名は”で主人公の瀧が奥寺先輩と国立新美術館でデートするシーンに登場し、インテリア愛好家の間で話題になりました。現在Yチェアの正規品は一脚10万円くらいです。

ハンス・J・ウェグナー「CH33」

カール・ハンセン&サンの家具は、今なお製作工程の多くを手作業で行っています。手作業の繊細さと素材の持ち味をそのまま楽しみたい方にオススメです。

3-2. PP MOBLER(PPモブラー)      

デンマークの家具メーカーで、CARL HANSEN & SONと同じくウェグナーデザインの椅子を多く取り扱っています。

中でも有名なのが、1960年ジョン・F・ケネディがアメリカ大統領選で使い世界的大ヒットとなった“PP501 ザ・チェア”です。PP501 ザ・チェアの正規品は一脚50万円くらいからとなっています。

PPモブラー社の家具は、数十年使えるようにデザインされており、使い込むことによる味わいを楽しむことができます。

3-3. Republic of Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)    

デンマークの首都コペンハーゲンに創業したフリッツハンセンは、素材や加工法、デザインの独創性が持ち味の家具メーカーです。

特に北欧を代表するデザイナー、アルネ・ヤコブセンの“エッグチェア”は、映画“バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2”に登場するなど、世界的な人気を誇っています。エッグチェアの正規品は一脚90万円くらいからです。

アルネ・ヤコブセン「エッグチェア(Egg Chair)」

北欧家具の良さを残しつつ、モダンさとアクセントをもたらしてくれるのが、フリッツ・ハンセンの家具です。

3-4. eilersen(アイラーセン)  

※リンク先はアイラーセンのサイトではなく、日本の公式代理店です。

デンマーク人で知らない人はいないというアイラーセンは、100年以上の歴史をもつソファメーカーです。世界中のセレブに愛され、日本でもインテリアプランナーが最初にオススメするソファメーカーと言われています。

2017年4月期のドラマ“あなたのことはそれほど”で主人公が住む部屋にも登場しました。アイラーセンのソファはサイズにもよりますが、正規品は30万円くらいからのラインナップとなっています。

もともと馬車メーカーで、快適な座り心地へのこだわりを持って作られたソファは、読書や映画鑑賞、家族との団らんをより特別な時間にするソファです。

4.まとめ    

家具は毎日目に入り、体が触れる機会も多いモノです。だからこそ低価格で使い捨てのものばかりでなく、良い家具を長く使うことに大切な意味があります。

快適性や機能性が優れているのはもちろん、気持ちが豊かになり生活にゆとりが生まれたり、時間が経ってふと見た時に子どもたちと過ごした日々を思い出すなど、気づけば人生の一部となっていることもあるかもしれません。

今回紹介した北欧家具は、シンプルさや価格的にもブランド家具入門として最適です。もし自分の感性に合う物を見つけたら、実際に店舗に行って触れてみてください。ブランド家具はあなたの感覚にきっとこたえてくれます。

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この記事を書いた人
阿部 由貴

健康運動指導士兼Webライター。ライティングスクール運営。医療系営業職を経て、Webライター業で独立。陸上競技経験や健康スポーツ系学部卒業、健康運動指導士という資格を活かした健康系の記事執筆が得意です♪

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