こんにちは、健康オタクライターの結木です。
40歳を過ぎると、多くの女性が通らざるを得ない更年期。
芸能人でも、歌手の高橋真梨子さん、森昌子さん、女優の木の実ナナさん、原日出子さんなど、多くの方がうつ症状をはじめとするひどい更年期障害を克服してきたと言います。
更年期になってもあまり体感がない方もいらっしゃいますが、いずれにしても加齢に伴って“若い頃とは違う”自分を実感される方が多いのではないでしょうか?
私も45歳過ぎてから体調が落ち込み、病院での検査や治療に加えてさまざまなトレーニング、リラクゼーションなどを試しました。
その上で、50歳過ぎてからやっと自分に合ったかかりつけを見つけたのです。
体験をもとに、女性が40過ぎたらゼヒ持っておきたいかかりつけ、行きつけを紹介します。
1.更年期対策には、人の手を借りよう
性格的に真面目で、責任感の強い人が更年期障害が出やすいという説があります。一人で頑張らずに、時には人の手を借りることも試してみませんか?
1-1.なぜかかりつけが必要か
人生80年と考えて、折り返しにあたる40代から50代。これからの人生をあなたは一人で生き抜く自信がありますか?
独身者だけでなく、子供が独立したり、伴侶と死別したりと、誰でもいずれは“おひとり様”になります。
そうなったとき、少しでも他人に迷惑をかけずにいられるように、これから特に気をつけたいのが自分の健康状態です。
更年期に入ると、疲れやすさや不眠、身体の痛みなどさまざまな症状が感じる人が増えます。しかし、一概に更年期といっても、症状の原因は人やその時の状態によりさまざま。
症状に応じた病院を廻っても、なかなか改善せず、一度効果があった方法でも、次に症状が出たときに効くとは限りません。
そんなとき、たとえば継続して相談できるかかりつけ医は心強い味方になります。
1-2.これからの“かかりつけ”とは、
40歳過ぎの“かかりつけ”は、医師だけとは限りません。
いうなれば「自分の心身をケアしてくれるプロ」。
医師はもちろんですが、運動面をサポートしてくれるトレーナー、リラックスマッサージをするセラピストなど、さまざまなプロがいます。
以前はそのようなプロを頼むためにかなり費用がかかりましたが、今はネットなどで上手に探せば、高い技術を持ったプロでもリーズナブルにお願いできるサービスが増えてました。
これを上手に活用しない手はありません。
1-3.自分にとって最適なかかりつけの条件
かかりつけというのは、とてもパーソナルな関係なので、目的や性格が異なる個人によって、合う合わないが明確です。
人から勧められたからといって、合わせる必要はありません。
最適なかかりつけの条件は、以下のようなものがあります。
1) 相手と共通の言葉(感覚)で話ができる:
どんなプロであっても、まずこちらの話をきっちり聞いてくれる人であること。
そして、治療やトレーニングの方法をわかりやすく説明してくれることが必須です。
自分も相手の言うことが素直に聞けて、気軽に質問できる、感覚の合う人を探しましょう。
2) 柔軟に対応してくれる:
更年期=不安定といえるぐらい、変化しやすいお年頃ですから、こちらの状況に柔軟に対応ができる経験とスキルを持っている人が良いです。
3) 最低でも月1回は会える:
会わなければいけないという意味ではありませんが、人気がありすぎて次の予約が数ヶ月後になるようでは、かかりつけにはなり難いです。
4) 連絡が取りやすい:
医師でも個人のクリニックでは、電話やメールで対応してくれる所が増えています。
何かあったときに、すぐ相談できることはかかりつけの必須条件です。
2.かかりつけに持ちたいプロ
一言にかかりつけと言っても、さまざまなジャンルがあります。更年期対策を中心に、オススメのプロを紹介します。
2-1.医師
今の主治医に出会うまで、私も大きな病院からクリニックまで、また内科、婦人科などさまざまな病院で診察を受けました。
何度か継続した所もあれば、一度行って終わってしまったところもあります。
いずれにしても、自分の目的や症状に応じて対応している病院を調べたら、一度診察を受けた上で判断しましょう。
更年期対策であれば、婦人科や心療内科。また、ホルモン関係を詳しく調べたいときは、ネットなどで内分泌やアンチエイジングをキーワードに専門医を探します。
アンチエイジングは美容目的と捉えられがちですが、近年、日本ではアンチエイジング医学を抗加齢医学とし、「加齢関連疾患の発症確率を下げ、健康長寿をめざす医学」として注目されています。
歯槽膿漏や視覚過敏などの症状も出やすい年頃です。歯科医にも、ぜひかかりつけを持ちましょう。
近年、以前より歯の健康が重要視されてきており、更年期以降、噛み合わせなどの問題がメンタルに影響する場合も増えます。
いずれの専門にしても、かかりつけにするなら、電話やメール対応など、個人経営のドクターの方が連絡のとりやすいメリットがあります。
良いドクターは人脈も豊富で、専門外でも紹介状を書いてもらうことができ、紹介先と連携して健康をフォローしてくれるでしょう。
2-2.パーソナルトレーナー
更年期は、症状の治療と同時に、若いとき以上に身体を動かすことが大切です。
ただし、若い頃と徹底的に違うことがあります。それは、自己流の運動で身体を壊す可能性が高いということです。
ずっと運動を継続している人なら、ウォーキングやジムで一人のトレーニングもよいでしょう。
しかし、あまり運動習慣がない人なら、パーソナルトレーナーに指導してもらうことが必須と言えます。
パーソナルトレーナーを探すときは、コンディショニング(ストレッチや筋膜リリース、指圧など)の技術を持っている人を選びましょう。
最近では多くのトレーナーがコンディショニングもできますが、中にはトレーニング専門の人もいますので、ジムやスタジオに行く前に確認しておきます。
正しい身体の動かし方の指導をもらい、最低でも月に一度は継続して身体の状態を見てもらいましょう。
足、腰、肩などに痛みを持っている人なら、リハビリ施設の整った整形外科病院にて、保険適応で療法士からアドバイスをもらうということもできます。
いずれにしても、医師に身体の中を、トレーナーに筋肉など身体の外側をチェックしてもらうという意味では、同じくらい重要なかかりつけです。
2-3. 薬剤師(薬局)
多くの場合、薬をもらう薬局は病院の近くで選ぶ場合が多いですが、家の近所にかかりつけの薬局を持っておくと便利です。
薬に関しての具体的な質問など、時間のない医師より丁寧に対応してもらえますし、何度か通っていると、定期的に使う薬を常備するなど対応してもらえます。
「お薬ノート」を作っておけば、ほかで購入した薬も含めたアドバイスももらえるのでオススメです。
2-4. 栄養士
栄養士に関しては、医師かトレーナーとチームを組んでいる場合が多く、特に指定がなければ別に探さなくても構いません。
症状や体調に合わせた食事の摂り方など、客観的なアドバイスをもらえるので、定期的に面談しましょう。
3. 行きつけにしたいプロ
かかりつけほど重要ではありませんが、行きつけがあると助かるプロを紹介します。
3-1. 鍼灸・整骨院、整体院
更年期症状の緩和に鍼灸や整体が効果がある場合は多いです。
整形外科へ行くほどではないにしても、肩こりなどで張り切った筋肉を緩め、歪みを調整してもらう鍼灸・整骨院で、身体のクセを知っている先生がいてくれると安心でしょう。
柔道整復師のいる病院でしたら、症状によって保険がきくメリットもあります。
3-2. リラクゼーションマッサージ
3-1の整体と同様ですが、こちらはリラックスが目的のマッサージです。
行きつけであれば、触られたくないところや、念入りにしてほしいところがわかってもらえているという信頼感で、リラックス効果が高まります。
3-3. 美容室
ほとんどの人が行きつけの美容室を持っていると思いますが、更年期であっても身ぎれいにすることは大切です。
気の合うスタイリストさんとおしゃべりしながらヘアスタイルを整えてもらうことは、リラックス効果も高いと言えます。
4. まとめ
気の合うかかりつけは、話し相手としても貴重な存在です。
信頼できて、不安を和らげてくれるかかりつけがいれば、いろいろなことに挑戦する勇気にもつながります。
なんでも相談できる人を見つけるためには、情報収集だけでも早めにしておくことが大切です。
病気になってしまったら、どうしても廻りの人を巻き込みます。
そうならないために、少し贅沢と思うことでも自分の身体をしっかりケアして、充実した日々を過ごしましょう。