アクセサリーを上手に楽しむなら、年齢やシーンに相応しい身につけ方を知ることが大切です。40代女性に人気のアクセサリーブランドと、シーン別にオススメな楽しみ方を紹介します。
1.40代ならではのアクセサリー作法
カジュアルなブランドが似合う30代と、ハイブランド志向の50代の間にある40代は、どちらも楽しめる世代です。
今まで身に付けていたカジュアルブランドに加え、少し背伸びだったハイブランドのアクセサリーにもチャレンジして、自分に合ったブランドを見つけましょう。
また、セレモニーなどのシーン毎にマナーを調べ、NGがないように気をつけましょう。マナーを守り、自分らしくあるのが大人のアクセサリーの楽しみ方です。
2.40代に人気のアクセサリーブランド
2-1.40代に人気のハイブランド
40代に人気のハイブランドが「世界5大ジュエラー」のうちの3ブランド、フランスのカルティエ(Cartier)とヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef& Arpels)、イタリアのブルガリ(BVLGARI)、そしてフランスの5大宝石商という意味を持つ「グラン・サンク」に名を連ねるショーメ(CHAUMET)とブシュロン(BOUCHERON)です。
結婚指輪として定番の人気を誇るカルティエは名実ともに評価の高いハイブランドです。高品質な宝石と芸術的なデザインがカルティエの特徴ですが、シンプルなデザインで誰でも楽しめるシリーズで爆発的な人気を得ました。
それが「トリニティ・リング」。愛を表すピンク、忠誠の象徴イエロー、友情をイメージしたホワイトの3つのカラーを持ったゴールドのリングが3連となったデザインは、ブランドモチーフのひとつとなっています。
花や鳥、蝶といった動植物などをモチーフにしたコレクションを持つフランスブランド、ヴァン クリーフ&アーペルは、愛らしくエレガントなデザインが人気のブランドです。
ブランドを代表する「アルハンブラ」は曲線のフォルムとビーズに縁取られたチャームが幸運のシンボルとなり、多くの女性たちを魅了しています。
大胆で革新的なデザインを持ったブルガリは、独特のデザインで流行に左右されない人気を集めています。
ミレニアム目前の1999年に発表された「ビー・ゼロワン」はイタリア・ローマのコロッセウムをイメージして作られたもので、筒形のサークルに刻まれたブランドロゴとスタイリッシュなデザインから根強いファンの多いシリーズです。
ショーメは、愛のジュエラーとしてナポレオンをはじめ多くの皇族たちのために、アクセサリーを提供し続けました。その高貴なイメージは、大人の女性が身につけるアクセサリーとして憧れの存在です。
ナポレオンの妻の名前を冠した「ジョセフィーヌ」シリーズは、王族御用達ブランドらしい優雅なティアラをモチーフとし、華やかでエレガントなデザインが大人の女性に相応しい人気のコレクションとなっています。
世界のセレブや女優たちを魅了するブランド、ブシュロンはアール・ヌーボ様式のモチーフを採用したモダンなデザインが特徴的です。
中でもブランドを象徴する「キャトル」コレクションのリングは、グラフィカルでありながら、マリッジリングに使われるようなシンプルさを持ち、ビジネスにもセレモニーにもマッチします。
2-2.40代に人気のカジュアルブランド
若い人からも高い人気を誇る4℃(ヨンドシー)は、シンプルでありながら女性らしさを存分に感じさせるデザインを持った国内ブランドです。
Sラインデザインを組み合わせた、人気の「ダブルループ」リングは指のなじみが良く、カジュアルブランドでありながら、華奢で美しい曲線が大人の女性の魅力を引き出します。
K18を使用し、華奢なフォルムを持ったデザインで多くの女性を魅了させているブランドがAHKAH(アーカー)です。
ブランドのアイコンである、ハートパヴェをはじめとしたネックレスは安定した人気があります。チャーミングでシンプルなデザインとなっているため、重ねづけしたりシーンを選ばず楽しむことができます。
時代に沿った、個性的なデザインのアクセサリーを提供するagete(アガット)は、20〜30代に人気のブランドですが、一番人気のシンプルなダイヤモンドネックレスは40代の普段使いアクセサリーに最適です。
計算されつくされたカット技術で、ダイヤモンドにも負けない美しい輝きをもったクリスタルのスワロフスキー。手ごろな価格ながら、デザインの美しさで華やかなシーンでの活躍も期待できるアイテムがそろっています。
デザイナーの個性が表現されたチャンルーのようなデザイナーズブランドでお気に入りを見つければ、ブランドにとらわれない自分らしさを演出することが可能です。インターネットで情報を仕入れ、デパートやギャラリーの展示会などでリアルな商品に触れてみましょう。
2-3.持っておくべきパールブランド
パールに定評のあるミキモトとタサキは、冠婚葬祭のときにも活躍するアクセサリー商品が取り揃えられているブランドです。パールアクセサリーを楽しめるようになると、年齢に応じた上品で華やかな装いをすることができるようになります。
まずは上質なネックレスを持ちましょう。40から50cmのパールネックレスが1つあれば、冠婚葬祭にも大変重宝します。
法事では一連がマナーですが、それ以外では長さを変えて二連や三連タイプのものも持っておけば、華やかな席でもカジュアルなシーンでも幅広く楽しむことが可能です。大人の女性なら必須のアクセサリーと言えるでしょう。
3.人と会うときのアクセサリー
シーン1:女友達に会うとき
気心の知れた女友達と会う時は一番アクセサリーが楽しめるシーンです。気張り過ぎずに、自分らしさを感じさせるようなアクセサリーが適しています。
あえてカジュアルブランドや流行のデザイナーズを身に付けて冒険したり、ハイブランドのものならシンプルなデザインのものを選んで、こなれた感じを出しましょう。
遊び心のあるアクセサリーという意味では、作家物も面白いですよ。
>>アクセサリー作家・白洲千代子の世界
シーン2:男性と会うとき
男性と会うときは、夫、友人、仕事仲間など、相手との関係性を考えて、アクセサリーを選びます。
夫婦ででかけるときは、夫からもらった物など、エピソードのあるアクセサリーを中心に選ぶ。友人なら、遊び心のあるもの。仕事仲間なら、仕事のときのアクセサリーにちょっと華やかさを加えるなど、相手にさりげなく自分をアピールできるようなアクセサリーを選ぶことが大事です。
ブランドで選ぶなら、女性らしい可愛らしさを出したいならヴァンクリフ&アーペルがオススメ。
控えめな女性を演出したいという場合にはアガットやアーカーといったカジュアルブランドを選ぶのも良いでしょう。シンプルなデザインのアクセは、重ね付けすることで、華やかさが出ます。
シーン3:年上の方に会うとき
相手の立場を配慮してアクセサリー選びをすることもオシャレの大切なマナーです。
年上の方でしたら、上品で落ち着いた雰囲気を持ったティファニーやショーメなら印象が良くなります。
シーン4:年下の友人と会うとき
親近感を持ってもらえるように、ブランド性が高いものではなく、相手に合わせたカジュアルなアクセサリーをすると良いでしょう。
仕事の部下であれば、派手さより立場をわきまえたビジネスライクなアクセサリーが好印象。プライベートであれば、普段身に付けないタイプのアクセサリーにチャレンジして見るというのも楽しみ方のひとつです。
4.自分のためのアクセサリー
シーン5:仕事のとき
仕事中のアクセサリーはファッション性だけではなく、実用性も重視することが必要です。
ピアスやイヤリングは、電話の際に邪魔にならない小さな貴石のものを選びます。また、事務仕事に邪魔になるようなロングネックレスや大ぶりのペンダントは避けた方が無難です。
襟元を飾るくらいの上質なネックレスは、ファッション性と実用性を兼ね揃えたビジネスアクセサリーの定番のアイテムです。
また、仕事の場では、自分の気持ちを切り替えるためにも、立場によってアクセサリーを選ぶことが大切です。
責任のある立場にいる時は、存在感のあるブルガリやブシュロンのようなハイブランドを身に付けることで、自信を付けて仕事に対応することができるようになります。
自分らしさを控えめに出すなら、個性的なデザイナーブランドのアクセサリーのようにオリジナリティーのあるデザインがオススメです。
シーン6:プライベート
アクセサリーでオンとオフを切り替えるということも、女性ならではの楽しみ方です。プライベートでは、お気に入りのブランドやデザイナーのアクセサリーを身につけて、自分らしい時間を過ごしましょう。
ティファニーやカルティエなどはシンプルで肌なじみがよいデザインも多く、普段使いにもオススメのブランドです。
気分を盛り上げたい時用、自分に戻りたい時用と気分に合わせて身に付けられるように、お気に入りをいくつか持っておきましょう。
5.セレモニーにお勧めのアクセサリー
シーン7:結婚式、お祝い事
華やかな席では、ダイヤの質に定評のあるブランドのカルティエやティファニー、高貴で華やかな雰囲気を持つショーメがオススメ。
主役となる人に失礼がないようなデザインを選ぶことがマナーとなりますので、主賓より目立つような派手なアクセサリーはNGです。
せっかくのお祝いの席ですから、マナーをわきまえた上で、いつもより少し華やかなアクセサリーを身につけましょう。
シーン8:喪の装い
アクセサリーで特に注意したいのが、喪の装いです。基本的に光る石(ダイヤ)やカラーの宝石は避けます。結婚指輪以外のものを身に付けたい場合には、一連パールのネックレスや小さめのパールが付いたイヤリング・ピアスであればマナー違反になりません。
間違いのない装いが求められる葬儀などの場では、日本ブランドのミキモトやタサキのパールが安心です。
素材として、最近は皇室でも使われている漆黒の天然ジェット(約2億年前の流木が化石化したもの)も人気となっています。
6.まとめ
アクセサリーは高級志向のものからカジュアルテイストのものまで、さまざまなブランドがありますが、40代はどんなデザインの物もチャレンジできる世代です。
マナーをわきまえながら、人気ブランドを参考にして、シーンやライフスタイルに応じていろいろ楽しんでみましょう。
その中から自分らしくいられるお気に入りブランドや、気持ちが上がるアクセサリーを見つけてください。
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