前回、お店の話を書いていたら、同じ頃の外せない思い出に、いまはない中華の名店「銀座中華第一樓」(があります。
私が生まれるとき、母がここで産気づいたというくらい、生まれる前からのご縁です。
幼い頃は、ちょっときどった外食とか、祝い事のときは必ずここに行っていました。
おでかけでファミリアとかヤングエージの“よそゆき”を着せられるのが嫌いな、幼い頃からしゃっれ気のない子供でしたが、「ちゅうかだいいちろう」は美味しいものが食べられると、お着替えも機嫌良かった気がします。
地下に下りていく階段が少し怖かったこと、装飾がシックで大人の世界だったこと……など、未だに映像で思い出せます。
少し調べてみたら、思っていた以上に名店だったことがわかりました。
台湾出身で、辛亥革命のときに孫文たちとたたかった革命家・林文昭が犬飼毅のすすめで日本に残り、1901年に台湾から連れてきたコックを集めて開店、戦後に銀座2丁目に移転したそうです。
閉店時期は不明……食べログに載っているぐらいで、2006年までは口コミやほかのブログでの紹介もあるのですが、当初は移転とされていたのが結局閉店してしまったようですね。
幼い頃行ったときは、初老のウェイターさんがいつも笑顔でとってもやさしくて、毎回子供用のプラスチックスプーンと箸のセットをくれました。スプーンの頭にぞうさんが付いたスプーンが、家で貯まっていたのも思い出します。
細麺のコウメン、パラパラのチャーハン……美味しかったなあ。(それ以外は、大人の料理で食べた記憶がない)
幼い頃行ってた中華でもう一件思いだしたのが、高輪に住んでいた頃に週末よく行ってた伊皿子坂「ホテル高輪」の中華。これはさすがに情報が見つからなかったです。半世紀前だものねえ……
※今回は画像がなかったので、中華っぽいの使いました。中華第一樓の画像は食べログにちょっとだけ残ってます。