先日、展覧会に行ってきた「ドナルド・エバンス」。
私が好きだと言っていたので、母から譲られた一点を弟が貸してくれて、自宅に掛けています。
タイトルは「Selamat Makan.1963.Native fruits (1977)」
エバンス空想の国、Selamat Makanの国産果実、という設定。
彼がアムステルダムに住んでいた頃、通っていたインドネシア料理店からアイデアを得ました。
彼は、レストラン経営者や友人からインドネシア語を教わり、“食事をお楽しみください”を意味するインドネシア語のSelamat Makanで共和国を造りました。切手に描かれている果実は、実はオランダの市場で見つけた東インド諸島からの輸入品だそうです。
自宅の一点ということで、普通では観られない角度で写真を撮ってみました。切手感がわかるでしょうか?縁の目打ちまで、自分で手打ちし、その数まで記録が残っているそうです。
作品の繊細さはもとより、それが生み出されるまでの設定の細かさも含めて、素晴らしい作品です。