新緑の京都1:東山 青蓮院門跡で美麗な庭園を独り占め

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京都 青蓮院門跡ライフスタイル
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編集長の瀬津です。青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)は、京都東山にある天台宗のお寺です。最澄を開基とし、浄土真宗の祖・親鸞が得度を受けた寺としても知られています。皇族ゆかりの寺であるため、名称に“門跡”がついています。

近年はインバウンドの増加ですっかり足が遠のいていいた京都市内でしたが、COVID-19の影響で観光客が激減。外出自粛期間が明けたタイミングで行ってみたら、広い寺内に10人程度の参拝客しかおらず、本当に貸し切りのような状態でした。

1.青蓮院門跡を巡る

京都・青蓮院門跡 KYOTO:SHOUREN_IN_MONZEKI (C)office I-sys 2020

青蓮院門跡の門。右手の大楠が目印です。

門をくぐって、左手に親鸞聖人が剃髪した髪の毛を祀る【植髪堂】。右手が入り口です。

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大楠を門内から。大きく広がった枝振りが見事。

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拝観料500円を支払い、まず客殿の華頂殿(かちょうでん)。平成17年に奉納された木村英輝氏によるモダンな「蓮」の襖絵が連なります。

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相阿弥(そうあみ)の庭園(1)

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豊臣秀吉が寄進したとされる「一文字手水鉢」。自然石によるもの。

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小御所(こごしょ)は平安時代の門主の居間。天皇家の仮御所だったときにも使用されました。

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相阿弥の庭(2):龍心池

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相阿弥の庭:龍心池跨龍橋(こりゅうばし)

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相阿弥の庭(3):小御所から見て池の対岸に作られた小さな滝・洗心滝

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滝を周り山側を少しあがると竹林があります。

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最も大きな建物である宸殿(しんでん)は、主要な法要を行う場所。前の庭園には「右近の橘」と「左近の桜」が植えられています。

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宸殿と対面するように通路が奥の鐘楼に延びています。青紅葉、あじさい、そして……

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ここにも見事な大楠。青蓮院門跡には、門前、門外のものを合わせ5本の大楠の木があり、京都市指定天然記念物となっています。

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廻ってくると最後になりますが、宸殿の先にある大玄関が正式の玄関です。

2.青蓮院へのアクセスと周辺

青蓮院門跡のある東山エリアは名所が多く、歩ける範囲では南方向に知恩院、円山公園が並んでいて、八坂神社、高台寺までが直行で15分圏内。ただ、これはあくまで直行で、それぞれを観光することを考えたら、全て徒歩で廻るのは少し厳しいかも。

一人旅の場合、青蓮院周辺は宿泊施設があまりないことに加え、京都駅からはバスや地下鉄のアクセスも悪くないので、京都駅や地下鉄駅近くのホテルがオススメです。

ちなみに、今回は時間の都合で駅からタクシーを利用しましたが、2000円ほどでした。帰りは青蓮院前から地下鉄の四条河原町までバスが出ていて、10分程度で行けました。(※2020年7月情報)

★バス利用では、下りる前に1000円、100円を両替し、揃えて払わないとおつりがでませんので注意!(失敗談です)★

3.まとめ

数十年前から何度か訪れている青蓮院ですが、こんなに人が少ないのは初めてで、風景とじっくり向き合え本当に贅沢な気持ちになりました。

青蓮院門跡は広く、今回紹介した庭園以外にも見どころあり。また、春と秋に期間限定で夜間の特別拝観を行っており、次回は是非行ってみたいと思っています。

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この記事を書いた人
瀬津 由紀子

1963年東京生まれ。家業である古美術商・瀬津雅陶堂を手伝う傍ら、フリーライターとして活動。講談社、世界文化社の婦人誌を中心にインタビュー、アート、旅行などの取材、ライティングを行う。
2000年より株式会社オフィス・アイシス代表取締役。「エイルナビ」編集長

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