新緑の京都2:八瀬の瑠璃光院にて青もみじを観る。

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京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020ライフスタイル
※この記事は約 4 分で読めます。

今回の京都訪問のきっかけのひとつが、ここを訪れることでした。

ちょうど一週間程前にテレビで観たこの風景に感動し、「行ってみたい。……そうか!今なら空いていそう」とすぐにホテルのチケットを取ったのです。

ただ、実際にはどんな状況なのか、わからなかったのも事実。京都駅からのルートを調べるうちに、景色のカギは写経机にあるらしいことが見えてきました。衝動的な京都旅行の顛末を紹介します。

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1.JR京都駅から瑠璃光院への行き方

JR京都駅から瑠璃光院に行くには、いくつかのルートがあります。

1-1.乗り換えなしのらくらくバス利用

JR京都駅から京都バス17系統に乗車し、「八瀬駅前」バス停から徒歩約7分。ただし、到着時間が読めないのがデメリットです。

1-2.渋滞回避の鉄道・地下鉄

・地下鉄+バスで乗り換え1回:
JR「京都」
駅から地下鉄烏丸線「国際会館」駅で京都バス19系統に乗換。「八瀬駅前」バス停から徒歩約7分です。

★JR+京阪本線+叡山電車で乗り換え2回:
JR京都駅からJR奈良線「東福寺」駅にて乗り換え、京阪本線(鴨東線)「出町柳」駅にて乗り換え、叡山電車叡山本線「八瀬比叡山口」駅。そこから、徒歩約5分です。

個人的なオススメはバスを使わない★乗り換え2回ルートでした。特に叡山電車が可愛かったです。

2.八瀬比叡山口駅から瑠璃光院まで

京都・瑠璃光院まで(叡山電車) KYOTO: to RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

八瀬比叡山口駅を出てすぐ右側に高野川が流れています。駅から瑠璃光院までは、高野川の流れに沿って徒歩5分。出てすぐに橋を渡ります。渡った正面に看板。

京都・瑠璃光院まで KYOTO: to RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

しばらく歩いてから橋を振り返るとこんな感じ。高野川は水が澄み切っていて本当に美しいです。

京都・瑠璃光院まで KYOTO: to RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

5分ですからそんなに距離はないのですが、普通に住宅があったかと思えば、豊かな緑のグラデーションが見事だったり、小さな滝があったりと飽きません。

京都・瑠璃光院まで KYOTO:to RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

到着すると、まるで料亭のような門構えのお寺だなと思っていたら、看板によると明治から大正期の実業家の別荘だったところでした。

現在の敷地は12000坪。建物は数寄屋造りの建物は名人・中村外二を棟梁として大正末期から昭和にかけて造営されたもので、造園は佐野藤右衛門一派の作と伝えられています。

あとから調べてみると、このときのオーナーが叡山電鉄や叡山ケーブルを開設した会社の重役であり、この会社が京福電気鉄道に引き継がれた結果、別荘も高級料理旅館として運営されていました。

旅館の廃業に伴って、浄土真宗無量寿山光明寺の手に渡り、2005年より京都本院として運営されています。通常非公開ですが、年に2度、春と秋に特別拝観があります。事前にネットで調べたら、大変な人気で開場1時間以上前から並ぶこともざらとのこと。

今回は11時ぐらいに着いたのですが……

京都・瑠璃光院 門前 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

という具合で素通り。さすがに院内には数十人のお客様がいましたが、混雑は一切ありませんでした。

3.瑠璃光院で緑を堪能する

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

トップの風景。どんな場所なのかと期待しながら門をくぐります。

3-1.瑠璃光院の建物まで

建物に行くまでにも見どころがたくさんあり、石段のまわりはまるで緑のトンネル。100種以上の紅葉が青々と茂り、苔も美しく整えられて、清涼感に包まれます。

途切れた右側に小さな門が開いていましたが、実はここは出口で、そのまま進むと小さな橋があり、渡ったところが入り口です。

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

特別拝観料は2,000円。この金額を聞いて、京都の友人はドン引きしていましたが、維持することを考えたら、私としては妥当かと思います。

写経シートとボールペン、ミネラルウォーターがついてきました。(前回まではお抹茶券などもあったようですが、新型コロナの影響で変わったそうです)

3-2.瑠璃光院のリフレクション風景

入館して、最初に案内されるのが、2階の和室。ここがあの画像の場所でした。

早速の種明かし。

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

実は、磨き上げられた写経机に、風景が映り込んでいたのでした。ネットでは“瑠璃光院のリフレクション画像”とも呼ばれています。

ほかのお客さんと譲り合いながら撮影していると、案内の方が「机の上に置いて撮るといいですよ」と教えてくれました。それで撮ったのが、トップの画像。無駄な物が写らないので、摩訶不思議な雰囲気になりますね。

角度を変えるとこんな風景も見られます。

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

いろんなものがリフレクトして色が不思議。

実際に観ていても素晴らしい風景ですが、いっそうフォトジェニックでした。

そのあと、緑を眺めながらボールペンで写経。

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

御朱印はシートに自分で日付を入れる形式でした。(画像なし)

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

1階からの庭園「瑠璃の庭」は瑠璃色に輝く浄土の世界を表した主庭。普段はお抹茶がいただけるようです。

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

苔が美しい

京都・瑠璃光院 KYOTO:RURIKOUIN (C)office I-sys 2020

「臥龍の庭」では見事な錦鯉がゆったりと泳いでいました。

 

瑠璃光院には、ほかにも三条実美公命名の由緒ある茶室「喜鶴亭」、「八瀬のかま風呂」、周囲の風景など見どころがあります。

4.まとめ:帰り道

京都・叡山電車 KYOTO: EIZAN DESHA (C)office I-sys 2020

帰りも叡山電車で「出町柳」駅まで。そこからは時間の関係でタクシーを利用して京都駅八条口まで、混雑なしで2,300円でした。

瑠璃光院観光は、ゆっくり堪能して京都駅から往復半日もかからないほどです。山、川、水、木と自然の濃さが圧倒的で、時間の感覚がなくなるほど思いきり癒された一日でした。

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この記事を書いた人
瀬津 由紀子

1963年東京生まれ。家業である古美術商・瀬津雅陶堂を手伝う傍ら、フリーライターとして活動。講談社、世界文化社の婦人誌を中心にインタビュー、アート、旅行などの取材、ライティングを行う。
2000年より株式会社オフィス・アイシス代表取締役。「エイルナビ」編集長

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